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Codex CLIでまず覚えるべき7つのスラッシュコマンド|初心者向け実践ガイド

投稿日時 2026/07/15 Codex CLIでまず覚えるべき7つのスラッシュコマンド|初心者向け実践ガイド

Codex CLIを使い始めると、最初に迷いやすいのがスラッシュコマンドです。

スラッシュコマンドとは、Codex CLIの入力欄で/から始めて実行する操作コマンドです。通常の文章で依頼するのではなく、Codexの状態確認、モデル変更、作業計画、差分確認、レビュー、会話整理、作業再開などをすばやく行うために使います。

Codex CLIには複数のスラッシュコマンドがありますが、Web制作・WordPress修正・フロントエンド開発・小規模アプリ開発で最初に覚えるべきものは、まず次の7つです。

まず覚える7つ

/status/model/plan/diff/review/compact/resume

この7つを使えるようになると、Codex CLIの作業はかなり安定します。

特に重要なのは、作業前に状態を確認し、実装前に計画を立て、実装後に差分とレビューを確認することです。

人間の開発作業でも、いきなり本番コードを書き換えるのは危険です。Codex CLIでも同じです。AIに任せるほど、作業の入口と出口を人間側で管理する必要があります。

注意:Codex CLIのコマンド名や表示項目は、バージョンや利用環境によって変わる場合があります。

この記事では、実務で使いやすい基本操作として7つのコマンドを解説します。実際の画面で表示されるコマンド一覧は、Codex CLI上で/を入力して確認してください。

スラッシュコマンドとは何か

スラッシュコマンドとは、Codex CLIの入力欄で/から始めて実行する専用操作です。

通常のプロンプトは、例えば次のように入力します。

このWordPressテーマのトップページを修正してください。

一方、スラッシュコマンドは次のように入力します。

/status

これは「コードを修正してほしい」という依頼ではなく、Codex CLIの操作や状態変更を行う命令です。

種類 入力例 目的
通常の依頼 このCSSを修正してください Codexに作業内容を伝える
スラッシュコマンド /status Codex CLIの状態確認や操作を行う

つまり、通常の文章は「作業依頼」、スラッシュコマンドは「操作ボタン」に近いものです。

この記事で扱う7つのコマンド一覧

コマンド 主な役割 使うタイミング
/status 現在のモデル、権限、作業状態を確認する 作業開始前、挙動がおかしい時
/model 使用モデルや推論強度を変更する 作業内容に応じて精度や速度を調整する時
/plan 実装前に作業計画を作らせる 大きな修正、複雑な修正、事故を避けたい時
/diff 変更差分を確認する Codexがファイルを変更した後
/review 変更内容をレビューさせる 実装完了後、コミット前、納品前
/compact 長くなった会話を要約する 会話が長くなった時、精度低下を感じた時
/resume 過去の作業セッションを再開する 前回の続きを作業する時

実務での優先度

  • 毎回使う:/status
  • 作業前に使う:/plan
  • 作業後に使う:/diff/review
  • 長時間作業で使う:/compact
  • 翌日以降に使う:/resume
  • 必要に応じて使う:/model

1./status|現在の作業状態を確認する

/status現在のCodex CLIの状態を確認するコマンド

/statusは、Codex CLIで作業を始める前に確認しておきたい基本コマンドです。

Codex CLIでは、モデル、推論強度、作業ディレクトリ、権限設定、サンドボックス、MCP接続などによって、できることが変わります。

たとえば、同じ「修正してください」という依頼でも、現在の設定が読み取り専用に近い状態であれば、ファイル編集ができない場合があります。また、作業ディレクトリが想定と違っていれば、別のプロジェクトを見ている可能性があります。

その確認に使うのが/statusです。

/statusで確認したい項目
確認項目 見る理由
使用中のモデル 想定しているモデルで作業しているか確認するため
推論強度 軽作業向けか、複雑な作業向けかを確認するため
作業ディレクトリ 正しいプロジェクトフォルダを見ているか確認するため
権限設定 ファイル編集やコマンド実行の許可範囲を確認するため
コンテキスト使用量 会話が長くなりすぎていないか確認するため
MCP接続 Serenaなど外部ツールが有効か確認するため
使用例
/status

作業前に/statusを実行すると、今の環境が見えます。

特に初心者のうちは、何かがおかしいと感じた時に原因をコード側だけで探しがちです。しかし、実際にはモデル設定、作業フォルダ、権限設定が原因であることもあります。

実務上の使い方

Codex CLIで作業を始めたら、まず/statusを実行する。

これだけで、作業フォルダ違い、モデル違い、権限不足などの初歩的な事故を減らせます。

2./model|モデルと推論強度を変更する

/model使用するモデルや推論強度を切り替えるコマンド

/modelは、Codexにどのモデルで考えさせるか、どの程度深く推論させるかを変更するためのコマンドです。

Codex CLIでは、作業内容によって必要な推論の深さが変わります。

たとえば、単純な文言修正やCSSの余白調整であれば、重い推論は不要です。一方、WordPressのテンプレート構造を読み解く作業、既存機能を壊さずに改修する作業、複数ファイルにまたがるバグ修正では、深い推論が必要になります。

推論強度の考え方
推論強度 向いている作業 注意点
Low 軽い確認、単純な修正、短い質問 複雑な設計には向きにくい
Medium 通常のコーディング、HTML/CSS修正 広範囲な仕様整理では不足する場合がある
High WordPress、JavaScript、複数ファイル修正 Lowより時間はかかる
Max / Ultra 大規模修正、設計、難しいバグ解析 処理時間が長くなることがある
使用例
/model

/modelを実行すると、利用可能なモデルや推論強度を選択できます。

作業ごとの目安は次の通りです。

作業内容 推奨の考え方
HTMLの文言修正 軽めでよい
CSSの見た目調整 通常程度でよい
WordPressテンプレート修正 高めが無難
JavaScriptの不具合修正 高めが無難
要件定義・設計 高めまたは最大寄り
原因不明の複雑なエラー 最大寄り

注意:推論強度を高くすれば必ず正解になるわけではありません。

重要なのは、推論強度だけで解決しようとせず、/plan/diff/reviewと組み合わせて、作業過程を確認することです。

3./plan|実装前に作業計画を立てる

/planいきなり実装せず、先に作業計画を作るコマンド

/planは、Codex CLIを安全に使ううえで最も重要なコマンドの一つです。

Codexに「修正してください」とだけ依頼すると、すぐにファイル編集へ進むことがあります。

しかし、実務ではそれが危険な場合があります。特に、既存サイト、WordPressテーマ、CMS、会員機能、予約機能、問い合わせフォームなどは、関係するファイルや処理が複数あります。

その状態でいきなり実装すると、見た目は直っても別の機能が壊れることがあります。

/planは、そうした事故を減らすために、まず計画だけを出させるコマンドです。

/planで確認すべき内容
  • どのファイルを確認するのか
  • どのファイルを変更する可能性があるのか
  • 既存機能に影響する箇所はどこか
  • 実装順序は妥当か
  • テスト方法は明確か
  • 不明点を勝手に補完していないか
使用例
/plan
WordPressテーマのトップページで、H1とアイキャッチ画像のaltを修正する計画を作成してください。

このように入力すると、Codexは実装ではなく、まず作業計画を提示します。

おすすめの流れ

/plan → 計画確認 → 必要なら修正指示 → 実装許可 → /diff → /review

良い計画と悪い計画の違い
良い計画 悪い計画
変更対象ファイルが明確 どのファイルを触るか不明
既存機能への影響を確認している 見た目だけを前提にしている
実装前に確認事項を整理している 不明点を推測で埋めている
テスト方法まで含まれている 修正後の確認方法がない

重要

Codex CLIでは、複雑な作業ほど先に/planを使うべきです。

AIに任せる範囲が大きいほど、実装前の計画確認が品質管理になります。

4./diff|変更内容を確認する

/diffCodexが変更したファイル差分を確認するコマンド

/diffは、Codexがどこをどう変更したのかを確認するためのコマンドです。

AIがコードを修正した場合、見た目だけを確認して終わるのは危険です。

表面上は問題がなくても、不要なコードが削除されていたり、関係のないファイルが変更されていたり、意図しない仕様変更が入っている場合があります。

そのため、Codexがファイルを編集した後は、必ず/diffで変更差分を確認します。

diffとは何か

diffとは、変更前と変更後の差分です。

たとえば、次のように表示されます。

- <h1>旧タイトル</h1>
+ <h1>新タイトル</h1>

-は削除された行、+は追加された行を表します。

/diffで見るべきポイント
  • 依頼したファイルだけが変更されているか
  • 依頼していない機能が変更されていないか
  • 削除されたコードに問題がないか
  • 追加されたコードが過剰ではないか
  • コメントや仮コードが残っていないか
  • デバッグ用の出力が残っていないか
使用例
/diff

実装後に/diffを実行すると、変更内容を確認できます。

注意:/diffは、変更内容を確認するためのものです。

表示された差分を見て、問題がありそうならその場でCodexに修正を指示してください。確認せずに次へ進むと、意図しない変更を見落とす可能性があります。

5./review|コードレビューを依頼する

/review変更内容に問題がないか確認させるコマンド

/reviewは、Codexに現在の変更内容をレビューさせるためのコマンドです。

/diffが「どこが変わったかを見る」コマンドだとすれば、/reviewは「その変更に問題がないかを考えさせる」コマンドです。

自分で差分を見ても、バグや仕様漏れを完全に見つけるのは難しい場合があります。そこで、Codexに別視点でレビューさせます。

/reviewで確認できる可能性がある内容
観点 確認内容
バグ 動作不良につながるコードがないか
仕様漏れ 依頼内容に対して不足がないか
影響範囲 他の画面や機能を壊していないか
セキュリティ 入力値処理や出力処理に問題がないか
保守性 後で修正しにくい構造になっていないか
テスト不足 確認すべき動作が残っていないか
使用例
/review

実装後に/reviewを実行すると、Codexが変更内容に対してレビューを行います。

実務での基本セット

実装完了 → /diff → /review → 指摘があれば修正 → 再度 /diff

重要なのは、/reviewを実行しただけで安全と判断しないことです。

AIによるレビューは有効ですが、最終判断は人間が行う必要があります。特に、顧客サイト、公開中サイト、決済、問い合わせ、会員機能に関わる変更では、実機確認やブラウザ確認も必要です。

注意:/reviewは万能ではありません。

レビュー結果に問題なしと出ても、ブラウザ表示、フォーム送信、管理画面、スマートフォン表示などの実動作確認は別途行ってください。

6./compact|長くなった会話を整理する

/compact会話を要約してコンテキストを整理するコマンド

/compactは、長くなった会話を要約して、作業を続けやすくするためのコマンドです。

Codex CLIで長時間作業していると、会話履歴が増えていきます。

会話履歴が増えると、Codexが参照する情報量も増えます。その結果、動作が重くなったり、古い情報と新しい情報が混ざったり、重要な指示が埋もれたりする場合があります。

そのような時に使うのが/compactです。

/compactが必要になる状況
  • 同じセッションで数時間作業している
  • 修正方針が何度も変わった
  • Codexの回答が前提とずれてきた
  • 会話が長くなりすぎた
  • コンテキスト使用量が増えている
  • 作業を翌日以降も続ける予定がある
使用例
/compact

/compactを実行すると、これまでの会話内容が要約されます。

ただし、要約されるということは、細かい会話の一部が圧縮されるということでもあります。そのため、実行前に重要な決定事項を明示しておくと安全です。

/compact前に書いておくとよい内容
ここまでの重要事項を整理します。
・変更対象は page-home.php と style.css のみ
・header.php は変更しない
・H1は固定文言にする
・altは投稿タイトルではなく指定文言にする
・スマホ表示確認を必須にする

この前提を残したうえで compact してください。

使い方のコツ

/compactは、会話が限界に近づいてから使うよりも、一区切りついた時点で使う方が安全です。

7./resume|過去の作業を再開する

/resume保存された過去のセッションを再開するコマンド

/resumeは、以前のCodex CLI作業を再開するためのコマンドです。

Web制作やシステム開発では、1回の作業で完了しないことが多くあります。

たとえば、1日目に調査、2日目に実装、3日目にレビュー、4日目に修正という流れになることがあります。

そのような時に毎回最初から説明し直すのは非効率です。/resumeを使うと、過去のセッションを選んで再開できます。

使用例
/resume

/resumeを実行すると、保存されたセッションを選択して再開できます。

/resumeを使う前に確認したいこと
  • 同じプロジェクトフォルダで起動しているか
  • 前回の作業内容がどのセッションか分かるか
  • Gitの状態が前回と変わっていないか
  • 別の人がファイルを更新していないか
  • 前回の方針が現在も有効か

特に、数日空いた作業では、前回の計画が古くなっている場合があります。

そのため、/resumeで再開した直後は、いきなり実装せず、まず現在の状態確認を行うのが安全です。

再開時のおすすめ手順

/resume → /status → 前回内容の確認 → 必要なら /plan → 実装再開

7つのコマンドを使った基本作業フロー

ここまで紹介した7つのコマンドは、単体で使うよりも、作業の流れとして使うと効果が高くなります。

おすすめの基本フローは次の通りです。

  1. /statusで現在の状態を確認する
  2. 必要に応じて/modelでモデルや推論強度を調整する
  3. /planで作業計画を作らせる
  4. 計画を確認し、問題があれば修正指示を出す
  5. Codexに実装を許可する
  6. /diffで変更内容を確認する
  7. /reviewで問題点を洗い出す
  8. 必要に応じて修正し、再度/diffを確認する
  9. 会話が長くなったら/compactで整理する
  10. 翌日以降は/resumeで再開する

最短で覚えるなら

最初は次の4つだけでも十分です。

/status/plan/diff/review

この4つを使うだけでも、Codex CLIの作業事故はかなり減らせます。

初心者がやりがちな失敗

Codex CLIは強力ですが、使い方を誤ると、不要な変更や意図しない修正が発生することがあります。

初心者が特にやりがちな失敗は次の通りです。

失敗例 問題点 防止策
いきなり実装させる 変更範囲が広がりやすい 先に/planを使う
差分を見ない 意図しない変更に気づけない 実装後に/diffを使う
レビューしない バグや仕様漏れが残りやすい /reviewを実行する
作業フォルダを確認しない 別プロジェクトを編集する危険がある 開始時に/statusを使う
長い会話を放置する 前提が混ざりやすい 区切りで/compactを使う
前回作業を説明し直す 時間がかかり、前提もずれやすい /resumeで再開する

Web制作での実用例

たとえば、WordPressサイトのトップページを修正する場合、次のような流れが安全です。

/status

まず、正しいプロジェクトフォルダで作業しているか確認します。

/plan
トップページのH1、アイキャッチ画像のalt、記事一覧の表示件数を修正する計画を作成してください。
既存のヘッダー、フッター、投稿詳細ページには影響を出さない前提です。

次に、実装前の計画を作らせます。

計画に問題がなければ、実装を許可します。

この計画で実装してください。
ただし、変更対象ファイル以外は触らないでください。

実装後、差分を確認します。

/diff

最後にレビューを依頼します。

/review

この流れにすることで、AI任せで勝手に変更されるリスクを抑えられます。

コマンドごとの使い分け早見表

状況 使うコマンド 理由
作業を始める /status 現在の設定と作業場所を確認するため
AIの考える深さを変えたい /model 作業内容に合わせてモデルや推論強度を調整するため
大きな修正をしたい /plan 実装前に変更方針を確認するため
何が変更されたか見たい /diff 変更差分を確認するため
変更内容に問題がないか見たい /review バグや仕様漏れを確認するため
会話が長くなった /compact 重要事項を残して会話を整理するため
前回の続きをしたい /resume 保存済みセッションを再開するため

結論:Codex CLIは7つのコマンドだけでもかなり実用になる

Codex CLIには多くの機能がありますが、最初からすべてを覚える必要はありません。

まず覚えるべきなのは、次の7つです。

最初に覚える7つ

  • /status:現在の状態を確認する
  • /model:モデルや推論強度を変更する
  • /plan:実装前に計画を立てる
  • /diff:変更差分を確認する
  • /review:変更内容をレビューする
  • /compact:長い会話を整理する
  • /resume:過去の作業を再開する

特に重要なのは、/plan/diff/reviewです。

この3つを使うことで、Codexに任せきりにせず、作業前・作業中・作業後の確認ができます。

Codex CLIは、単にコードを書かせる道具ではありません。正しく使えば、設計、実装、確認、レビューまでを一つの流れで進められる開発支援ツールになります。

最初は難しく考えず、次の流れだけ覚えてください。

/status → /plan → 実装 → /diff → /review

この流れを習慣にするだけで、Codex CLIの作業品質は大きく安定します。

※本記事は2026年7月時点のCodex CLIの利用を前提にした実務向け解説です。Codex CLIは更新により、コマンド名、表示内容、利用可能な機能が変更される場合があります。実際に使用する際は、Codex CLI上で/を入力して表示されるコマンド一覧も確認してください。

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